ライブドアの堀江貴文社長が逮捕された。この報道を見たとき、ニッシーが思ったことは「行き過ぎたから出る杭は打たれたのだろう」とそう思った。まぁ〜今回堀江社長が逮捕されたことによって、彼には申し訳ないがまだまだ日本という国は捨てたものではないなと少しの安堵感を覚えた。

私は、大学時代を通じて「努力すれば必ずしも報われるものではない」と言うことを心のどこかで感じるようになっていた。それは、もちろん努力すればそれが報われたほうがいいに決まっている。しかしながら、世の中は必ずしもそのようにはなっていない。育ってきた環境、めぐり合わせ、誰に教わるか、どこに所属するか、タイミング、その違いで多少なりとも自分の環境が変わるということもしった。そして、裏を返せばそれらをうまく要領よくこなせば世渡りがうまくできる。ライブドアもその例だった。

私はそれまでライブドアと言う会社の名前すら知らなかった。プロ野球の近鉄(元オリックスバファローズ)の買収の話から一気に話題が出てきたライブドア、マスコミもこぞって取り上げたがその中身はマネーゲームそのもの。このやり方に当時から私は少々違和感を覚えていた。

先のエッセイにも書いたとおり、株って本来マネーゲームの道具としてしか使われないものなのだろうか。その企業を応援したいから株を買うのではないか。結果として金儲けが目的であってもそれのみに固執してしまったら世の中は要領の良い人ばかりが生き残る世の中になってしまう。第一、そんなところと私だったら提携はしたくない。株を所有している会社がどんな会社かさほど調べず、株をたくさん持っていると言う理由だけで「はい、業務提携してください」と言われても、私だったらお断りする。しかし、実質的今の日本の法律だと株さえ持っていれば業務提携でも何でもできる、そういう状況を私はとても危惧していた。しかし、私がここでどうこういったってそういう時代は今後現実としてやってくるだろう。勝ち組・負け組と揶揄される世の中、はたまた先の衆議院選挙で与党議員が、堀江容疑者の応援演説にも立ったのだから、その色合いは濃くなってきているのかなと感じていた。今の自民党の新人議員の顔を見ても、結局はマスコミと言うのをうまく利用し、当選したいわゆる勝ち組、要領の良い人ではないかなと今でも感じている。

そのような時代は必ずやって来る。自分がそのような時代を望んでいなくてもそういう時代になってしまったら、それを飲み込むしかない。だから、もう少し要領の良い人になったほうがいいのかなと思っていたときもあった。しかし、堀江社長が逮捕されたことによって必ずしも「人の心はお金で買えない」と言うことがわかったし、検察側も今朝の新聞記事に『額に汗して働く人が憤慨するような事案を困難を配して摘発していきたい』と検察庁のホームページに書いてある。やはり、根幹にはこれがなくてはならない。これがないと、本当に要領が良い人だけが勝ち残る世の中になってしまうから。まさに弱者切り捨てである。最近、日本という国に魅力をあまり感じなくなってきている私だがまだまだ捨てたものではないなと今回の騒動を見て少し思った。

マスコミも最初は堀江社長を盛りたてておいて、今となっては徹底的にたたく相変わらずのやり方。堀江社長を絶賛していたコメンテーターが突如批判していたのには驚きました。何て、マスコミって都合の良い道具なのでしょう。やはり、常識を疑う目は常に持っていないとなと改めて思います。

そして、与党はというと・・・堀江容疑者を選挙の時に応援したことに関して、「それとこれとは別問題」だとか「人の隅々まで調べるのは無理」だとか・・・全く発言一つ一つにあきれてしまいます。あぁ〜実に情けない。そんな言い訳が通用すると思っているのですか。たとえ無所属で立候補していたとしても自民党が応援していたのは事実であって、それを「関係ない!」と切り捨てられる神経に個人的にとても呆れてしまいます。結果としては逮捕されてしまったんだし、そのことは素直に認めて謝罪しなければ・・・と思うのですが。

もしかして、一番要領がいいのは政治家なのかもしれません。まぁ〜選挙では国民がこれでもいいって言って自民党が議席数を最も多く獲得したのですが・・・本当にこれで良いんですかね〜。何か、目先のことにだまされていませんか。

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