最近の列車事故の報道について思う?
2005年5月11日JR西日本についての最近の報道について。前回のエッセイでも書きましたが、マスコミはことの本質を見失っている気がしてなりません。最近、マスコミが信用できなくなってきました。
●不祥事バッシングについて
最近、マスコミの過剰攻撃を受けてJR側は事故が起きた時の社員の様子を公表していますが、このことに私は非常に危機感を感じています。
今回の社員の様子を聞くと、仕事がオフの時プライベートな時間や休日を過ごしていたという雰囲気が垣間見れます。確かに、これほど大きな事故が起こったわけですから、「この時期に遊んでいるとは何事だ。」「酒なんか飲んでいる場合か」となる感情としては理解できます。しかしながら、マスコミはその点ばかり追求し(ま、マスコミは結果を求めたがり、断定的に書きたがりますので)更には、ワイドショーのコメンテーターまで「あんなことしていていいんですかね〜」的な言葉を平気でしています。
この点が非常に危険ではないかと私は感じています。
まず、今回の事故がおきたときの社員の様子を報道で見る限りだと先程も書きましたが、仕事がオフやプライベートな時に○○社員はこんなことをしていました。的な報道になっています。つまり、勤務中とか仕事の一環と言うわけではなく、完全にプライベートな時間の出来事を公表しているようなものなのです。まず、この点を区別しなければいけないと思います。
そうしないと、極端な話『業務中に社員の誰かが事故を起こしたら、そこの会社の社員は全員自宅謹慎をしなければならないのか。』ということになりかねません。さらに、JRに例えていうと大きな事故がおきたので、JR西日本は全区間で列車を運休しなければならないのかと言うことになります。
また、このような事故が起こったことをきっかけに、会社として『オフの予定を会社に届けるように』となることも考えられます。オフの予定を何で会社に届けなければならないのか、プライベートなことにまで突っ込んでほしくない。これは誰もが思うことでしょう。また、会社にオフの予定を仮に届けたとしたら、この制度を悪用する人が出てこないとも限りません。
ま、ニッシーの嫌いな公務員と言った(表向きは)世のため人のために働いていて、事実上何があってもすぐに現場に迎える状況になければならないような職業は別ですが、JRはあくまでも会社です。つまり、会社である以上「オフの時間に何をやっても良い」と言うのが大原則になければなりません。マスコミの報道を見ているとそんなことまで考えているような報道とはとても見受けられません。
●たまたま事故車両に乗り合わせていた2名の社員
事故当日、たまたま事故車両に乗り合わせた2名の社員が、事故が起きたにもかかわらず救出作業等をせず職場に向かったとの報道がなされています。
マスコミの報道では、この2名の社員もとても悪いような相当なバッシングを受けておりますが、はたしてこの社員はそんなに悪いのか?と私は思ってしまいます。
これについて、報道によるとこの社員は事故が起きた際、会社にいる上司にこのことを報告そして、上司が出した指示が「遅れないように定時に出勤すること」だったそうです。もちろん、この記事に信憑性があることが前提になりますが、上司からの指示というのはいわば命令です。会社で働いている以上、従業員は上司の命令に従わなければなりません。なので、従業員がとった行動と言うのはさほどおかしくもないのではと考えられます。そんなことも考えずに、マスコミはただただ野次馬的にこの2名の社員を攻めています。もっと、きちんと考えて報道しなければならないでしょう。
このような場合、前回のエッセイにも書きましたがことの本質を掘り下げて考えなければなりません。この2名の社員の事例の場合は
◆なぜ、上司は出勤命令を出したのか
◆なぜ、社員は救出活動をせずその指示に従ったのか
と言うことです。ここから先は、私の推測になりますがあくまでもJR西日本は定時運行をしなければならない。定時運行第一の体制が社内にはあるのではないかと考えています。
つまり、事故が起きた場合等の緊急時のマニュアルなどは存在せず、とにかく定時運行をしなければならないと言う会社の体質が存在するのではと言うことになり、その点で会社側に問題があるのではないか。つまり、今回の社員2名の件に対しては、社員にとって見れば会社に忠実な対応をしただけであり、その社員を問題にするよりも会社としての体質を問題にしたほうが個人的にはいいと思うのですが、マスコミはその点を完全に軽視しています。なぜこのような事態が起こったのかと言うことをもっとマスコミは考えていただきたいと思います。
最近は、テレビのニュースを見るのが何だか嫌になってきました。本当に、細かいことまで考えずにテレビは過剰報道しています。新聞も列車関係の記事は現在さらっと目を通す程度にしています。
マスコミの持つ力と言うのは少なからずとも私たちの生活に影響を与えます。ある程度は、私たちの考えを操作してしまうものにもなりかねません。報道に中立と言うものは存在しません。我々は、常にその情報の裏に何があるのかと言うのを考え、情報を判断していかなければと今回の事故に関する一連の報道を見て強く感じています。
マスコミもある意味、変な宗教と同じですね。極端に言ってしまえば。
●不祥事バッシングについて
最近、マスコミの過剰攻撃を受けてJR側は事故が起きた時の社員の様子を公表していますが、このことに私は非常に危機感を感じています。
今回の社員の様子を聞くと、仕事がオフの時プライベートな時間や休日を過ごしていたという雰囲気が垣間見れます。確かに、これほど大きな事故が起こったわけですから、「この時期に遊んでいるとは何事だ。」「酒なんか飲んでいる場合か」となる感情としては理解できます。しかしながら、マスコミはその点ばかり追求し(ま、マスコミは結果を求めたがり、断定的に書きたがりますので)更には、ワイドショーのコメンテーターまで「あんなことしていていいんですかね〜」的な言葉を平気でしています。
この点が非常に危険ではないかと私は感じています。
まず、今回の事故がおきたときの社員の様子を報道で見る限りだと先程も書きましたが、仕事がオフやプライベートな時に○○社員はこんなことをしていました。的な報道になっています。つまり、勤務中とか仕事の一環と言うわけではなく、完全にプライベートな時間の出来事を公表しているようなものなのです。まず、この点を区別しなければいけないと思います。
そうしないと、極端な話『業務中に社員の誰かが事故を起こしたら、そこの会社の社員は全員自宅謹慎をしなければならないのか。』ということになりかねません。さらに、JRに例えていうと大きな事故がおきたので、JR西日本は全区間で列車を運休しなければならないのかと言うことになります。
また、このような事故が起こったことをきっかけに、会社として『オフの予定を会社に届けるように』となることも考えられます。オフの予定を何で会社に届けなければならないのか、プライベートなことにまで突っ込んでほしくない。これは誰もが思うことでしょう。また、会社にオフの予定を仮に届けたとしたら、この制度を悪用する人が出てこないとも限りません。
ま、ニッシーの嫌いな公務員と言った(表向きは)世のため人のために働いていて、事実上何があってもすぐに現場に迎える状況になければならないような職業は別ですが、JRはあくまでも会社です。つまり、会社である以上「オフの時間に何をやっても良い」と言うのが大原則になければなりません。マスコミの報道を見ているとそんなことまで考えているような報道とはとても見受けられません。
●たまたま事故車両に乗り合わせていた2名の社員
事故当日、たまたま事故車両に乗り合わせた2名の社員が、事故が起きたにもかかわらず救出作業等をせず職場に向かったとの報道がなされています。
マスコミの報道では、この2名の社員もとても悪いような相当なバッシングを受けておりますが、はたしてこの社員はそんなに悪いのか?と私は思ってしまいます。
これについて、報道によるとこの社員は事故が起きた際、会社にいる上司にこのことを報告そして、上司が出した指示が「遅れないように定時に出勤すること」だったそうです。もちろん、この記事に信憑性があることが前提になりますが、上司からの指示というのはいわば命令です。会社で働いている以上、従業員は上司の命令に従わなければなりません。なので、従業員がとった行動と言うのはさほどおかしくもないのではと考えられます。そんなことも考えずに、マスコミはただただ野次馬的にこの2名の社員を攻めています。もっと、きちんと考えて報道しなければならないでしょう。
このような場合、前回のエッセイにも書きましたがことの本質を掘り下げて考えなければなりません。この2名の社員の事例の場合は
◆なぜ、上司は出勤命令を出したのか
◆なぜ、社員は救出活動をせずその指示に従ったのか
と言うことです。ここから先は、私の推測になりますがあくまでもJR西日本は定時運行をしなければならない。定時運行第一の体制が社内にはあるのではないかと考えています。
つまり、事故が起きた場合等の緊急時のマニュアルなどは存在せず、とにかく定時運行をしなければならないと言う会社の体質が存在するのではと言うことになり、その点で会社側に問題があるのではないか。つまり、今回の社員2名の件に対しては、社員にとって見れば会社に忠実な対応をしただけであり、その社員を問題にするよりも会社としての体質を問題にしたほうが個人的にはいいと思うのですが、マスコミはその点を完全に軽視しています。なぜこのような事態が起こったのかと言うことをもっとマスコミは考えていただきたいと思います。
最近は、テレビのニュースを見るのが何だか嫌になってきました。本当に、細かいことまで考えずにテレビは過剰報道しています。新聞も列車関係の記事は現在さらっと目を通す程度にしています。
マスコミの持つ力と言うのは少なからずとも私たちの生活に影響を与えます。ある程度は、私たちの考えを操作してしまうものにもなりかねません。報道に中立と言うものは存在しません。我々は、常にその情報の裏に何があるのかと言うのを考え、情報を判断していかなければと今回の事故に関する一連の報道を見て強く感じています。
マスコミもある意味、変な宗教と同じですね。極端に言ってしまえば。
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