ベトナム人と日本人

2004年3月26日
ベトナムから日本に帰国して1週間がたちました。まだ、あのベトナムでの感動が走馬灯のようにばしゃばしゃ頭に浮かびます。今回は、ベトナム最終日、「日本に戻りたくない」と正直かなり思いました。それは、もちろん旅行のときによく思う一面もありますが、あのときの気持ちはそれだけではなかったと思います。

ニッシーから見たベトナムの魅力。その一つに『人』があります。ベトナムを旅していたとき、ニッシーはたくさんの『人』に会ってきました。おまけに学生交流の旅もあったので、そこでまた色々な話もしたし、また去年会った人に話したり、今回の旅で仲良くなった人もいました。とにかくたくさんの人に会いましたが、ベトナム人と日本人、これらはある意味対照的だと思いました。

ベトナムである飲食店に入りました。店員はどちらかと言うと無愛想。メニューもありません。ニッシーが片言のベトナム語で「メニューを見せてください」と言うと店員はやっとメニューを持ってきます。(このような店ばかりではありませんが、ベトナムでは少なくとも客が店に入ってきても何も言いませんし、どちらかと言うと表情も変えず無愛想です。)取りあえず何か注文して食べていると観光客だと思ったのか、店員が色々と話しかけてきます。「何人だ」「職業は何だ」「何歳だ」と言った感じです。ここにだんだんと笑顔が出てきます。どちらかと言うと観光客向けの店に行くと英語を使ってくる人もいます。中には、これらを利用してぼったくるという悪質な人もいますが(バイクタクシーはまさにその可能性が高いです。)そのうちのほとんどはただ、話をしたい。と言う目的で色々とニッシーに向かって話をしてくるのです。時には、お客さんまで話しかけてくることもあります。

ホーチミン市に行ったとき、ニッシーはとある喫茶店に入りました。一人でジュースを飲んでいるとそこに別のお客のベトナム人女性3人組がニッシーのところにやってきて色々と話しかけてきました。職業を聞くと彼女らはまだ10代後半〜20代前半くらいで美容師をやっているとのこと。すごく笑顔だったのがとても印象的です。

もちろん全てがいい人ばかりとは限りません。これは旅日記にも書きましたがニッシーの友達のベトナム人女性チャウさんと一緒にご飯を食べていたときのことです。頼んでもいないのにゼリーが運ばれてきました。ニッシーは思わず「デザートつきなんだ!」と思い、チャウさんに聞いてみました。すると店員は「食べたら2000ドン」と言ってきました。チャウさんに聞かなかったら思いっきり食べているところでした。(笑)他にもこのような儲けものみたいなところがベトナムでは結構あり、ニッシーが一番困ったのはヴィンロンからホーチミンに戻るとき、途中のミトーと言うところでバスを降りて途中下車したのですが、そこでバイクタクシーの運転手に取り囲まれ、「俺のバイクに乗ってけ」と言われました。仕方なく乗ることにしましたが、後から考えると結構料金をぼったくられたような気がして、あまりいい気分ではありませんでした。

ベトナムでは定価という概念が定着していないため、物を買うとき外国人だと分かると少し高い値段で最初値段を言ってきます。ここで少し安くしてもらうように交渉するのですが(これが楽しいところでもあります)ま、高いと言っても日本人にとってはそこそこのもの、ちょっとでも高く売れれば儲け物だと思っているのでしょう。現に、高いから安くしてくれと言うと、素直に安くしてくれる人も多いです。それとベトナム人を見て思ったのが文句とか意見とか自分の考え、意見をちゃんと述べる人が多いです。

日本の場合はどうでしょう。お店に入ると取りあえず「いらっしゃいませ〜」の決まり文句から始まります。メニューも最初からあります。この点では、ベトナムとは違いある意味便利です。ただ、店員を見るとどうか。どこかしら機会的な感じがします。マニュアルの形だけでどちらかと言うと冷たい感じさえもすることがあります。

また、自分の意見をあまりはっきりと言えないところもあると思います。人間関係でも変な縄張り意識があるところもあり、そういう意味ではいろいろな意味で人間関係は大変です。

日本に帰国してすぐ、コピーを取りにコンビ二に向かいました。ニッシーのコピーする枚数はたったの1枚。コピー機には先約がいてその人は本を1冊まるまる80枚くらいコピーするつもりだったみたいです。ニッシーは1枚だけだから事情を話して、コピーを先にやらしてくれるように話しました。するとその人は「どこをコピーしているか分からなくなってしまうじゃね〜か。」「何でお前に譲らなければいけないんだ」といちゃもんをつけられてしまいました。結局何とか先にやらせてもらいましたが、個人的に気分が悪いひと時でした。

もちろんベトナムにも誤魔化さない人もいます。日本にも愛想のいい人や親切な人もいることでしょう。なので、これをもってベトナム人はこうだ、日本人はこうだとあまり言いたくないのですが、どっちが私が気分を害したかと言うと日本人のほうです。これは私も含まれると思いますがどちらかと言うと自分以外のことにはあまり関わろうとしないところや、縄張り意識が強いところ、自分勝手なところ、ようは日本人は世界的に見たらまだ子供なのではないのでしょうか。

もっと大人になっていかなくては。そう思いました。

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